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【Blog】 2022年のグリーンニューディール

2022年初めのコラムは、グローバル・グリーンニューティールについての考察です。
グリーンニューディールとは、2018年ごろ米国の若手連邦議員をはじめとした、環境に配慮した経済復興を果たすために誕生した思想であり、2030年までに温室効果ガスを45%削減する目標の基盤となったものでもあります。アメリカでは当時、10年以内に経済インフラを100%脱炭素化にすること、労働問題の改善として100万人規模でグリーン経済の雇用することなどを盛り込んだ産業計画を1年以内に立案することを目指したものです。
昨年の国際会議では、2030年の達成はこのままいくと難しいとされ、改めて2050年までの目標が確認し合えたわけですが、ここにきて年明け早々、産業における温室効果ガス排出で上位を争うエネルギー問題を解決するため、EUが原子力を優勢とするといった決議をしたのは、大変驚いたニュースでした。原子力は、実はCO2を出さないエネルギーです。しかし、放射性廃棄物についてはEUが示す通り、別途考えなければなりませんが、これは日本が歩んできた歴史と大きく異なると感じています。EUのようなサステナブル先進国がこのような発信をするということは、再生可能エネルギーで全てを賄うのに限界があることを示しているのではないかと、私は考えています。個人的には、もちろんクリーンエネルギーを使用することが望ましいですが、最近これまでの流れを総浚いしてみて感じたのが、大量生産・大量消費があったおかげで主に先進国は経済発展を遂げることができるわけで、経済発展には多くのエネルギーが必要となり、今の経済レベルを維持するためには、それしかないということに至ったのではないかということです。経済発展のその裏では、これまでCO2排出のカップリングが起きていますが、今後はディカップリングが経済復興の鍵だとも言われています。
EUの今後の動向にもよりますが、原子力を推奨することは、脱原発を意図してきたこれまでの日本の歴史からすると、大きく方向差が見えなくなってくると思います。確かに、環境経済学の観点では、ディカップリングを目指すことは重要な要素なのですが、大量生産・消費はそもそもの環境論とは相反するものです。原発についての議論はここではしませんが、「産業×環境」についてひとつ原点に返る必要があると私は感じています。
よくサステナビリティやSDGsは迷信だなんて言われることもありますが、ここで改めて、持続可能性のそもそもについて語る必要が出てくると思います。またそれを遂行するために、コスメでもフードでも、ファッションでも、それぞれの業界に相応しい指針を出すことが求められます。
2022年は改めて原点に返り、「産業×環境」を進めていきます。

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